本棚のすき間でつかまえて

本の感想をばかりを書いているブログです。

中南米文学

ロベルト・ボラーニョ「ムッシュー・パン」 翻訳:松本健二

とある詩人にあてた作品 図書館の新刊本コーナーで見つけた一冊。以前から気になっていたロベルト・ボラーニョが置いてあって……どれどれ、奥付を見てみると……発刊されたばかりではないか! やったー(古典をよく読む僕ですが、実は新しいものが好きなんです…

オラシオ・カステジャーノス・モヤ「無分別」 翻訳:細野豊

真実という重み…… 翻訳者によるあとがきを読むと、この作品の持つ重みが変わってくる。この作品の内容はとある男が千百枚にも及ぶ虐殺の記録原稿を整理編集するというもの。その虐殺というのはグアテマラで36年間という長さに及ぶ内戦の中でマヤ族という民族…