本棚のすき間でつかまえて

本の感想をばかりを書いているブログです。

2017-05-01から1日間の記事一覧

J.M.クッツェー「夷荻を待ちながら」 翻訳:土岐恒二

冒頭のあらすじ 舞台は帝国領の辺境にある、とある城壁都市。主人公はその地で長らく民政官を務めていた初老の「私」。郊外には夷狄と呼ばれる土着の民族――、遊牧民、漁を生業にする種族、なにやら不明な蛮族などなどがいる。とにかく帝国の境目である辺境の…